コスモファーマ 藤田愛里氏(左)とスープストックトーキョー 工藤萌氏(右)
スープに出会える薬局へ。スープストックトーキョーとコスモファーマが協業した背景には、それぞれが長年大切にしてきた想いがあります。「世の中の体温をあげる」というスープストックトーキョーの理念と、「よろこばれて、よろこぶ。」というコスモファーマの理念。薬局という場所にスープを取り入れることで、新たなコミュニケーションと温もりを生み出します。
本対談では、スープストックトーキョー取締役社長 工藤萌氏(以下 工藤氏)と、コスモファーマ代表取締役社長 藤田愛里氏(以下 藤田氏)が、協業の経緯やお互いへの期待、そして「世の中の体温をあげる」想いについて語り合います。
東北初となる「スープ×薬局」の試みと、その先を見据える未来への展望をぜひご覧ください。
東北初の試み!「薬局に温かいスープがあったら」を実現する 「薬局に温かいスープがあったら、どれほど多くの人が助かるだろう」(工藤氏)
工藤氏:
スープストックトーキョーは、1999年にお台場で1号店をオープンしました。創業者の遠山正道が当時「無添加、食べるスープ」をコンセプトにこの事業を始めた背景には、彼自身の強い想いが反映されています。遠山の娘は幼い頃からアレルギー体質で食べるものの制限があったということもあり、「本当に体に良いものを届けたい」と強く感じたそうです。
その想いが形になったのが、食べるスープの専門店「スープストックトーキョー」です。遠山は食材にこだわった具沢山のスープを提案し、「飲む」のではなくメインになり得る「食べる」スープを開発しました。 素材本来のおいしさを手間隙かけて引き出し、丁寧に届けたい。この想いを胸に、ブランドのスタートから25年で、店舗数を約70まで拡げることができました(2024年時点)。
今では、病院や産後ケア施設からも「患者さんにスープを提供したい」との声が届くようになっています。産後ケアの現場では、院長先生がわざわざ私たちのスープを購入し、体調が不安定な母親たちに提供するケースもあるそうです。スープは、噛む力に不安がある人や体力が落ちている人でも食べやすく、心と体を優しく温める力があります。
私自身も二人の子どもを持つ母親ですが、子どもは突然体調を崩すことが多い。病院に連れて行って薬をもらうものの、その後「何を食べさせようか」と悩むことがよくありました。体調がすぐれないときこそ栄養が必要なのに、料理をする余裕もないし、外食に行けるわけでもない。そんなとき、「薬局に温かいスープがあったら、どれほど助かるだろう」と思ったのです。
薬局は、病気や体調不良時には必ず訪れる場所です。ここにスープがあれば、食事の手間を省き、栄養をしっかり摂れる。薬を待っている時間に手軽に買えるスープは、まさに薬局と相性が良いと感じました。薬局は全国にコンビニよりも多い数が存在し、地域に根付いています。スープストックトーキョーの理念である「世の中の体温をあげる」を、薬局で実現したいと考えたのです。
「暮らしの中に心温まるスープが必要なシーンはたくさんある」(藤田氏)
藤田氏:
本来、薬局は病気を治すだけではなく、健康の維持や予防にも活用していただきたい場所です。しかし、「薬局は薬の受け渡しをする場所」というイメージが強く、私たち自身もそこを変えたいとずっと考えていました。
処方せんがないと入りづらい。そんな壁をどうやって取り払うかを考えていたときに、スープストックトーキョーさんのお話をいただきました。「世の中の体温をあげる」という理念を拝見して、私自身も「健康は心から支えるものだ」と共感しました。
私も二人の子どもがいますが、体調を崩したときは病院に行き、薬をもらって帰るだけでもひと苦労です。そこに栄養価が高くて食べやすいスープがあったら、きっと手に取ってしまいますね。特に、スープストックトーキョーさんのスープには「生姜」「玉ねぎ」「にんじん」といった、体を温める効果が期待できる食材が使われていて、スープを通じて子どもに早く元気になって欲しいという思いを伝えられる気がします。
日々の暮らしの中に心温まるスープが必要なシーンはたくさんあると思います。病気のときだけでなく普段から薬局に立ち寄りやすくなれば、「健康相談」や「地域のコミュニケーション」の場としても薬局が大きく貢献できるきっかけになると思いました。
両社の理念が調和。気軽に立ち寄れる薬局を目指して
「忘れられないメールがある」(工藤氏) 工藤氏:
当社には、あるお客様からいただいた忘れられないメールがあります。「あのときは申し訳ありませんでした」というタイトルのメールをいただいたのです。その方は四谷にある店舗でスープを購入した際、忙しさや疲れからスタッフに対して少し厳しい接し方をしてしまったと。そのとき、うちのスタッフはいつも通り、笑顔で「今日も良い1日を」とスープを手渡しました。
この言葉に、そのお客様は涙を流してしまったのです。
メールには、「私は日々の忙しさで人に優しくなれなくなっていました。でも、スタッフの方のひと言に救われた気がして、申し訳なさと感謝で涙が出ました」と書かれていました。その方は、何のスープを食べたかにはひと言も触れていない。ただ、「人の心の温かさ」を感じたという内容でした。
私たちが提供するのは、ただのスープではなく「心を温める」こと。空腹を満たすだけでなく、その一杯を通じて誰かに優しくなれる、温かい気持ちになれる――それこそが、「世の中の体温をあげる」ことだと思っています。
藤田氏:
共感できるエピソードです。薬を通じて心と健康に寄り添う、そういったマインドが今後選ばれる薬局になると思います。コスモファーマの理念は「よろこばれて、よろこぶ。」です。誰かが喜んでいると、自然と自分もうれしくなる。そういう想いを、私たちはこれまでずっと大切にしてきました。この人になら何でも話せる、この薬局ならいろんな相談をしてもきちんと答えてくれる――そんな関係性を築くことが目標です。
その人に本当に合ったものを提案するという点でも、スープと薬局は非常に相性が良いと感じています。薬剤師ならではの視点で、患者さんの生活背景や体調を考慮しながらスープを紹介できるはずです。
工藤氏:
薬剤師の仕事は、私たちが提供する料理以上にミスが許されない、非常に繊細で緊張感のあるものだと思います。でも、その中で薬を渡す際のひと言、態度、温度。そこに優しさがあるかどうかで、患者さんの気持ちや体の回復の仕方も変わってくるのではないかと思うのです。
ただ無言で薬を渡すのと、「健康でお過ごしください」とひと声をかけるのでは、患者さんが受け取る温度が全く違いますよね。もうすでにやっていらっしゃると思いますけど、薬剤師である前に、一人の人間として“体温をあげる”仕事をしていただくことに期待したいです。
「信頼関係を築くことで選ばれる薬局になれる」(藤田氏) 藤田氏:
患者さんに寄り添い、信頼関係を築くことで選ばれる薬局になれる。「ここに来るとホッとする」そんな薬局こそが、これから求められる姿だと考えています。
従来の薬局としての機能だけだと、“体調を崩したから来た”という印象が強くなってしまう。でも、スープを買うために訪れることができれば、患者さんも気軽に立ち寄れる場所になると思います。薬局の役割が少し変わるだけで、人とのつながりが生まれるし、コミュニケーションも取りやすくなるのではないでしょうか。
スープストックトーキョーさんが手がけるブランディングや空間づくりも、本当に勉強になっています。これからの薬局は、ただ薬を渡すだけではなく、もっと居心地の良い空間を作り、患者さんが気軽に足を運べる場所になっていくべきだと考えています。
工藤氏:
薬剤師の方も、きっとこの仕事を選んだ理由があるはずです。誰かに寄り添いたい、誰かを助けたいという気持ちや、過去に薬に救われた経験があるかもしれない。仕事の本質って、“その人がどうありたいか”という思いなのだと私は考えています。
藤田氏:
患者さんからすると、どこの薬局を訪れても受け取る薬は同じです。薬そのものは変わらない。だからこそ、コスモファーマを選んでいただいた患者さんに対して、何かプラスのサービスを提供できないか。そう考え続けてきました。
そんな中でスープストックトーキョーさんと出会い、スープという商品を薬局で取り扱うことは、まさに一つの答えだと思いました。
「Soup for all!」の想いを地域の方々へ広げていく スープストックトーキョーが大切にしている「Soup for all!」の想い
工藤氏:
スープストックトーキョーが掲げる「世の中の体温をあげる」という理念と並んで、もう一つ大切にしている言葉が「Soup for all!」です。
例えば、アレルギーや宗教上の理由、あるいは療養中や療養後など、さまざまな理由で“食”にバリアを感じている人がいます。噛むことや飲み込むことに不安がある場合もありますよね。でも、スープというのはそういった方々にとって、とても優しい食べ物です。
体調がすぐれないときでも、スープやお粥なら口にすることができる。 だからこそ、スープを必要としている方々に、しっかり届けていきたい。それが「Soup for all!」の想いです。
我々としては、薬剤師さんが患者さんとの会話の中で「こんな食材が入ったスープがあればうれしい」とか、「こういう状況に合うスープが欲しい」といったフィードバックをいただけるとうれしいですね。大切なのは、売って終わりではなく、その先のつながりです。地域の薬局が中心となり、「Soup for all!」の想いが広まる。そんな新しい循環が生まれればいいなと思っています。
「薬剤師さんからもフィードバックがいただけたらうれしい」(工藤氏)
藤田氏:
そうですね。せっかくの機会なので、薬局に来ていただいた方々に、いろいろなスープを試してもらいたいなと思っています。スープは口にして初めて、そのおいしさや、ホッとする気持ちを実感できるものですから。
「世の中の体温をあげる薬局」、それが私たちの目指す姿だと改めて感じました。薬局は単に薬を渡す場所ではなく、もっと人の心と体に寄り添い、プラスアルファの価値を提供できる場所にならなければならないと感じています。
工藤氏:
お客様が心の底から喜んでくれた瞬間が、一番うれしい。目の前のお客様が満足してくれて、「ありがとう」と言ってくれたら最高の気分になりますね。
スープに出会える薬局、コスモファーマが、「人の心の温かさ」をより感じられる場所になるよう願っています。
スープストックトーキョーサポートセンター(本社)にて
スープストックトーキョーのスープ商品が購入できる店舗 コスモヘルスケア薬局 〒963-8025 福島県郡山市桑野三丁目11番3号 コスモ調剤薬局山崎店 〒963-8841 福島県郡山市山崎305-6
コスモファーマ 藤田愛里氏(左)とスープストックトーキョー 工藤萌氏(右)
スープに出会える薬局へ。スープストックトーキョーとコスモファーマが協業した背景には、それぞれが長年大切にしてきた想いがあります。「世の中の体温をあげる」というスープストックトーキョーの理念と、「よろこばれて、よろこぶ。」というコスモファーマの理念。薬局という場所にスープを取り入れることで、新たなコミュニケーションと温もりを生み出します。
本対談では、スープストックトーキョー取締役社長 工藤萌氏(以下 工藤氏)と、コスモファーマ代表取締役社長 藤田愛里氏(以下 藤田氏)が、協業の経緯やお互いへの期待、そして「世の中の体温をあげる」想いについて語り合います。
東北初となる「スープ×薬局」の試みと、その先を見据える未来への展望をぜひご覧ください。
東北初の試み!「薬局に温かいスープがあったら」を実現する 「薬局に温かいスープがあったら、どれほど多くの人が助かるだろう」(工藤氏)
工藤氏:
スープストックトーキョーは、1999年にお台場で1号店をオープンしました。創業者の遠山正道が当時「無添加、食べるスープ」をコンセプトにこの事業を始めた背景には、彼自身の強い想いが反映されています。遠山の娘は幼い頃からアレルギー体質で食べるものの制限があったということもあり、「本当に体に良いものを届けたい」と強く感じたそうです。
その想いが形になったのが、食べるスープの専門店「スープストックトーキョー」です。遠山は食材にこだわった具沢山のスープを提案し、「飲む」のではなくメインになり得る「食べる」スープを開発しました。 素材本来のおいしさを手間隙かけて引き出し、丁寧に届けたい。この想いを胸に、ブランドのスタートから25年で、店舗数を約70まで拡げることができました(2024年時点)。
今では、病院や産後ケア施設からも「患者さんにスープを提供したい」との声が届くようになっています。産後ケアの現場では、院長先生がわざわざ私たちのスープを購入し、体調が不安定な母親たちに提供するケースもあるそうです。スープは、噛む力に不安がある人や体力が落ちている人でも食べやすく、心と体を優しく温める力があります。
私自身も二人の子どもを持つ母親ですが、子どもは突然体調を崩すことが多い。病院に連れて行って薬をもらうものの、その後「何を食べさせようか」と悩むことがよくありました。体調がすぐれないときこそ栄養が必要なのに、料理をする余裕もないし、外食に行けるわけでもない。そんなとき、「薬局に温かいスープがあったら、どれほど助かるだろう」と思ったのです。
薬局は、病気や体調不良時には必ず訪れる場所です。ここにスープがあれば、食事の手間を省き、栄養をしっかり摂れる。薬を待っている時間に手軽に買えるスープは、まさに薬局と相性が良いと感じました。薬局は全国にコンビニよりも多い数が存在し、地域に根付いています。スープストックトーキョーの理念である「世の中の体温をあげる」を、薬局で実現したいと考えたのです。
「暮らしの中に心温まるスープが必要なシーンはたくさんある」(藤田氏)
藤田氏:
本来、薬局は病気を治すだけではなく、健康の維持や予防にも活用していただきたい場所です。しかし、「薬局は薬の受け渡しをする場所」というイメージが強く、私たち自身もそこを変えたいとずっと考えていました。
処方せんがないと入りづらい。そんな壁をどうやって取り払うかを考えていたときに、スープストックトーキョーさんのお話をいただきました。「世の中の体温をあげる」という理念を拝見して、私自身も「健康は心から支えるものだ」と共感しました。
私も二人の子どもがいますが、体調を崩したときは病院に行き、薬をもらって帰るだけでもひと苦労です。そこに栄養価が高くて食べやすいスープがあったら、きっと手に取ってしまいますね。特に、スープストックトーキョーさんのスープには「生姜」「玉ねぎ」「にんじん」といった、体を温める効果が期待できる食材が使われていて、スープを通じて子どもに早く元気になって欲しいという思いを伝えられる気がします。
日々の暮らしの中に心温まるスープが必要なシーンはたくさんあると思います。病気のときだけでなく普段から薬局に立ち寄りやすくなれば、「健康相談」や「地域のコミュニケーション」の場としても薬局が大きく貢献できるきっかけになると思いました。
両社の理念が調和。気軽に立ち寄れる薬局を目指して
「忘れられないメールがある」(工藤氏) 工藤氏:
当社には、あるお客様からいただいた忘れられないメールがあります。「あのときは申し訳ありませんでした」というタイトルのメールをいただいたのです。その方は四谷にある店舗でスープを購入した際、忙しさや疲れからスタッフに対して少し厳しい接し方をしてしまったと。そのとき、うちのスタッフはいつも通り、笑顔で「今日も良い1日を」とスープを手渡しました。
この言葉に、そのお客様は涙を流してしまったのです。
メールには、「私は日々の忙しさで人に優しくなれなくなっていました。でも、スタッフの方のひと言に救われた気がして、申し訳なさと感謝で涙が出ました」と書かれていました。その方は、何のスープを食べたかにはひと言も触れていない。ただ、「人の心の温かさ」を感じたという内容でした。
私たちが提供するのは、ただのスープではなく「心を温める」こと。空腹を満たすだけでなく、その一杯を通じて誰かに優しくなれる、温かい気持ちになれる――それこそが、「世の中の体温をあげる」ことだと思っています。
藤田氏:
共感できるエピソードです。薬を通じて心と健康に寄り添う、そういったマインドが今後選ばれる薬局になると思います。コスモファーマの理念は「よろこばれて、よろこぶ。」です。誰かが喜んでいると、自然と自分もうれしくなる。そういう想いを、私たちはこれまでずっと大切にしてきました。この人になら何でも話せる、この薬局ならいろんな相談をしてもきちんと答えてくれる――そんな関係性を築くことが目標です。
その人に本当に合ったものを提案するという点でも、スープと薬局は非常に相性が良いと感じています。薬剤師ならではの視点で、患者さんの生活背景や体調を考慮しながらスープを紹介できるはずです。
工藤氏:
薬剤師の仕事は、私たちが提供する料理以上にミスが許されない、非常に繊細で緊張感のあるものだと思います。でも、その中で薬を渡す際のひと言、態度、温度。そこに優しさがあるかどうかで、患者さんの気持ちや体の回復の仕方も変わってくるのではないかと思うのです。
ただ無言で薬を渡すのと、「健康でお過ごしください」とひと声をかけるのでは、患者さんが受け取る温度が全く違いますよね。もうすでにやっていらっしゃると思いますけど、薬剤師である前に、一人の人間として“体温をあげる”仕事をしていただくことに期待したいです。
「信頼関係を築くことで選ばれる薬局になれる」(藤田氏) 藤田氏:
患者さんに寄り添い、信頼関係を築くことで選ばれる薬局になれる。「ここに来るとホッとする」そんな薬局こそが、これから求められる姿だと考えています。
従来の薬局としての機能だけだと、“体調を崩したから来た”という印象が強くなってしまう。でも、スープを買うために訪れることができれば、患者さんも気軽に立ち寄れる場所になると思います。薬局の役割が少し変わるだけで、人とのつながりが生まれるし、コミュニケーションも取りやすくなるのではないでしょうか。
スープストックトーキョーさんが手がけるブランディングや空間づくりも、本当に勉強になっています。これからの薬局は、ただ薬を渡すだけではなく、もっと居心地の良い空間を作り、患者さんが気軽に足を運べる場所になっていくべきだと考えています。
工藤氏:
薬剤師の方も、きっとこの仕事を選んだ理由があるはずです。誰かに寄り添いたい、誰かを助けたいという気持ちや、過去に薬に救われた経験があるかもしれない。仕事の本質って、“その人がどうありたいか”という思いなのだと私は考えています。
藤田氏:
患者さんからすると、どこの薬局を訪れても受け取る薬は同じです。薬そのものは変わらない。だからこそ、コスモファーマを選んでいただいた患者さんに対して、何かプラスのサービスを提供できないか。そう考え続けてきました。
そんな中でスープストックトーキョーさんと出会い、スープという商品を薬局で取り扱うことは、まさに一つの答えだと思いました。
「Soup for all!」の想いを地域の方々へ広げていく スープストックトーキョーが大切にしている「Soup for all!」の想い
工藤氏:
スープストックトーキョーが掲げる「世の中の体温をあげる」という理念と並んで、もう一つ大切にしている言葉が「Soup for all!」です。
例えば、アレルギーや宗教上の理由、あるいは療養中や療養後など、さまざまな理由で“食”にバリアを感じている人がいます。噛むことや飲み込むことに不安がある場合もありますよね。でも、スープというのはそういった方々にとって、とても優しい食べ物です。
体調がすぐれないときでも、スープやお粥なら口にすることができる。 だからこそ、スープを必要としている方々に、しっかり届けていきたい。それが「Soup for all!」の想いです。
我々としては、薬剤師さんが患者さんとの会話の中で「こんな食材が入ったスープがあればうれしい」とか、「こういう状況に合うスープが欲しい」といったフィードバックをいただけるとうれしいですね。大切なのは、売って終わりではなく、その先のつながりです。地域の薬局が中心となり、「Soup for all!」の想いが広まる。そんな新しい循環が生まれればいいなと思っています。
「薬剤師さんからもフィードバックがいただけたらうれしい」(工藤氏)
藤田氏:
そうですね。せっかくの機会なので、薬局に来ていただいた方々に、いろいろなスープを試してもらいたいなと思っています。スープは口にして初めて、そのおいしさや、ホッとする気持ちを実感できるものですから。
「世の中の体温をあげる薬局」、それが私たちの目指す姿だと改めて感じました。薬局は単に薬を渡す場所ではなく、もっと人の心と体に寄り添い、プラスアルファの価値を提供できる場所にならなければならないと感じています。
工藤氏:
お客様が心の底から喜んでくれた瞬間が、一番うれしい。目の前のお客様が満足してくれて、「ありがとう」と言ってくれたら最高の気分になりますね。
スープに出会える薬局、コスモファーマが、「人の心の温かさ」をより感じられる場所になるよう願っています。
スープストックトーキョーサポートセンター(本社)にて
スープストックトーキョーのスープ商品が購入できる店舗 コスモヘルスケア薬局 〒963-8025 福島県郡山市桑野三丁目11番3号 コスモ調剤薬局山崎店 〒963-8841 福島県郡山市山崎305-6